日本眼科学会が定めたガイドライン
日本では2000年1月にエキシマレーザー装置が医療用具として厚生労働省から認可されました。
その後、日本眼科学会では「エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン」を答申しています。
これは、レーシックを含めたエキシマレーザー手術の適応や
インフォームド・コンセントなどについての見解を述べたものですが、
現在は眼科専門医(日本眼科学会が認定する資格で、
ある一定の眼科臨床経験のある医師が筆記試験および口頭試問に合格して得られる資格)が、
このガイドラインの元にレーシックを行っていることが多くなっています。
眼科学会のガイドラインでは次の8項目について基準を定め、
近視手術が安全におこなえるように指導しています。
1:術者
レーシックを行う医師の必要条件等が記載されています。
2:適応
患者さんの年齢、対象、矯正量のめやすが記載されています。
3:実施が禁忌とされるもの
レーシックを行ってはならないと考えられる状態が記載されています。
4:実施に慎重を要するもの
禁忌ではないが、近視手術の可否を慎重に判断しなければならないと考えられる状態が記載されています。
5:インフォームド・コンセントの必要性
術前に必ずメリット、リスク両方の説明をし同意を得ることなどが記載されています。
6:術前のスクリーニングについて
手術前に行う検査項目について指導しています。
7:手術中の留意点について
手術の手順や機械類の点検整備について指導しています。
8:手術後の経過観察について
術後管理や、術後合併症への対処について指導しています。